英作文について【高校生・大学生向け】
英作文は日本語の作文、感想文を書く時と全く違います。ネイティブ並に英語を話せる大学の先生から教わった英作文の仕方を紹介します。
目次
分かりやすさを重視する。
コツは2つあります。
①結論を先に言う。
②文章全体を抽象→具体で書く。
例えば、「あなたが行きたい国はどこですか?理由も答えなさい。」という設問が来た場合に、日本人がよくやりがちなのが
私は綺麗な街を見るのが好きですし、イタリア料理も好きですし、ヴェネツィアに行きたいです。ヴェネツィアを舞台とした映画を見て、素敵だなと思いました。
このような形式です。相手に文章の意味は伝わりますが、これでは英作文のルールを無視してしまっていますし読みにくいです。読みやすく作り直していきましょう。
私はヴェネツィアに行きたいです。理由は3つあります。まず一つ目に私は綺麗な街を見るのが好きです。2つ目にイタリア料理が好きです。最後に、ヴェネツィアを舞台とした映画を見て素敵だと思ったからです。以上三つの理由からヴェネツィアに行きたいです。
このように書くと分かりやすいです。結論をまず端的に述べる。そしてその理由がいくつあるのかを書く。そして理由の根拠を書いていく。この書き方であれば一つ一つの理由を詳しく長く書いても読みやすいですし、英作自体やりやすいです。
改行の仕方を工夫する。
改行の仕方にもコツがあります。
私はヴェネツィアに行きたいです。理由は3つあります。
まず一つ目に私は綺麗な街を見るのが好きです。私の住んでいる日本では〜(省略)
2つ目にイタリア料理が好きです。私はよく友達と〜(省略)
最後に、ヴェネツィアを舞台とした映画を見て素敵だと思ったからです。私が見た映画は(省略)
以上三つの理由からヴェネツィアに行きたいです。
さらに読みやすくなりましたね?1つの段落に言いたいことは1つです。そのルールを守らないと読みにくい文章になってしまいます。話が変わる時は改行をする必要があります。
塾講師時代に添削していた時も、日本語英語問わず作文をする時に改行の仕方を間違っている生徒さんが多かったです。
文の語数に注意する。
段落を構成する一つ一つの文の語数も多くなり過ぎないようにしましょう。非常に読みにくいです。
I wanted to be a baseball player when I was six years old because I like Ichiro and I play baseball every weekend.
ありがちな文ですが、これで1文だと非常に読みにくいです。あえて区切るように書く方が相手に伝わりやすくなります。
I wanted to be a baseball player when I was six years old. I like Ichiro. I play baseball every weekend.
あくまで1例の文なので細かい文意は気にしないでください。笑
頭でっかちの英文は敬遠されがちです。こまめに区切る気持ちで書くと読みやすくなります。
根拠をしっかり書く。
そして最後に、根拠をしっかりと書くことです。進学の志望理由書や、論理的なレポートを書く時等に、担当の先生からよく言われますね。「根拠をしっかりと書きなさい。」と。さっきのイチロー好きな野球少年の文章にも根拠が足りません。なぜイチローが好きなのかをもっとしっかり書かないと満点は貰えないでしょう。44歳なのにメジャーリーグで活躍していて、かっこいいと思うから。このような理由をしっかり書かなければなりません。イチロー選手来シーズンはどうなるんでしょうね。それも気になります。
いかがでしたでしょうか。残念ながら私は小中高でこのようなことは授業で教わりませんでした。ですので誰も義務教育過程では教えてくれないような気がします。
今日紹介したルールを使うと非常に読みやすい文章を書くことができます。英作文だけでなく、日本語でレポートを作る時や、ネット記事を書く時、エントリーシートを書く時等にも応用できるのでぜひやってみて下さい。